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ガーデ(もしくはゲーゼ。デンマーク語なので正確な発音を知りません)という作曲家をご存知でしょうか。
BISレーベルなどからいくつかCDが出ているが、ガーデという人は、日本では知名度が低いようだ。
本人はあまり知られていなくても音楽史上重要な位置にいる。
自作の交響曲がメンデルスゾーンに認められ、ライプツィッヒに移住し、ゲバントハウス管弦楽団でメンデルゾーンの副指揮者を務め、大いにメンデルスゾーンの影響を受けたり、シューマンという知己を得、故郷に帰ってからはグリーグやニールセンを教えたというから半端ではない。

幻想小曲集作品43は、シューマン的な響きがある。
#私個人的にはメンデルスゾーンよりもシューマン的に感じる。
シューマンのクラリネット作品がA管用に書かれているのに対して、
こちらはBb管用に書かれており、Bb管しか持っていない私にピッタリの曲。

吹奏楽だけでクラリネットを吹く人間にはA管を持っていない人が少なくない。
そこで、Bb管用の曲をいろいろなCDで聞いて、楽譜を集めたことがある。
その中から楽しくて技術的にも素人(つまり私自身)でも手が届きそう
な曲を知り合いに紹介したことがあった。
その中の筆頭がまさにこれだった。

私自身ほとんど初心者の分際で、合歓の里において、無謀にも恐れ多くも
プロのクラリネット奏者に指導していただいた最初の曲がこれだった。

MIDIで聞いてみたい人は、こんなページを見つけました。

お勧めの演奏は、 ライスターのCD (グリンカ:悲愴トリオ)(このCDには作曲者名がゲーゼと記されています)
ライスターの演奏は特にこういったドイツ系の曲では無類の説得力があります。
でもこのCDの最大の功労者は、ピアノのボーグナーかも。このガーデの曲ではピアノの細かい動きが強調されず、淡い模様のように背景に溶け込むことでクラリネットのゆったりとした歌に寄り添っている。これがよりシューマン的に聞こえている要因かもしれない。
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