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「大逆転の時代」―日本復活の最終処方箋 (講談社+アルファ文庫 G 179-1) 山崎 養世 (著)を読んだ。「高速道路無料化」が日本の活性化、特に地方の活性化のためには、最も金がかからずに、実効性のある処方箋だという。
高速道路にいつまでも、こんなに通行料金を徴収している国は日本くらいなんでしょうね。道路族といわれる人たちを養うために、日本中(特に地方)が犠牲になってきたわけ。それでも、今回の金融危機と世界同時不況に、ようやく政治家の中にも、高速道路を半額にしようという話がもちあがってきたようだ。
でも、半額じゃダメなのがわかっていないんですよね。高速道路の経費の3分の1は、ゲートの保守や人件費。料金を徴収するということ自体にかかる費用なんだから、料金徴収そのものをやめなければ意味がないのがわかっていない。料金徴収が自己目的化している。
本当に必要な部分は税金でまかなえば、監視の目も行き届くはずなのに、民営化によって、かえっておかしくなってしまったようだ。以上は、私の勝手な雑感。
でもこの本は、高速道路関連の企業の問題点を指摘する本ではなく、高速道路を無料にすれば、こんなにバラ色の未来が日本の各地方からわき起こるということを語っている。日本の未来に希望を抱かせてくれる夢のある本です。
お薦め。
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