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「生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) 」福岡 伸一 (著)
を読んだ。帯に書いてある「読み始めたら止まらない極上の科学ミステリー」という文句に偽りなし。実に面白かった。私は生物学は門外漢であるが、そんなことは関係なく、探偵小説でも読むかのように楽しむことが出来た。私にとって、つっかえる要因となったのは、生物の専門用語ではなく、文学的な熟語たちだった(私が日本語の勉強不足か)。 各章の導入が詩的で叙情的なのだが、それが巧みな例えになっていて、本編の説明の比喩として使われる。これが実に巧いためか、挿絵をほとんど使わずに文章だけで分子生物学の現象が理解できるようになっている(とはいえ、もっと挿絵があったら、もっとすんなり理解できるような気もするが)。 この本は、理系はもちろん、文系の人にも是非お勧めしたい。 PS. ようやく秋らしい気温になった。 私はどちらかといえば寒がりの部類なので何の基準にもならないが、日中、少し歩いたくらいではほとんど汗をかかなくなった。 PR |
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