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平野 晋 (著) 超訴訟社会を読んだ。
濫訴社会アメリカの現状とそれに近づきつつある日本の将来を危惧する内容。
この本を読んで、米国で製造業が衰退した原因の1つがわかった気がした。
ただ単に、楽に儲けられる金融に流れていっただけかと思ったら、製造物責任法(PL法)の乱用で、訴訟を恐れるあまり、製造業から次々と撤退していったという。
人間は、「作為」には敏感だが、「不作為」には比較的鈍感なので、製造するという「作為」をやめて、製造しないという「不作為」を選んだというのだ。これは医療過誤も同じことで、訴訟たいさくとしての保険料が高すぎて、医者を廃業する人が増えている。そしてますます、医療費や保険料は高騰していく。
なるほどね。
また、米国で訴訟が乱用されるには訳があるというのだ。それは日本や欧州にはあるセーフティーネットが米国にはほとんどないということ。たとえ自分の不注意が原因で、怪我したりしても、その治療費を訴訟で勝ち取るしかないという。これは、国が社会保険制度を充実させればよい話なのだが、すでに、米国の現状を前提に弁護士や保険会社が利益をあげる構造ができあがっており、社会保険制度の充実は彼らの利権を侵すことになるから、圧力をかけてくるというからどうしようもない。典型的な部分最適化の弊害なのだが、渦中の人間には、そうは思えないのだろう。
それに、民主党とともに二大政党と言われる共和党には、小さな政府という固い信念がある。彼らは富裕層が多く、中間層以下の人々が、貧弱なセーフティーネットで不利益を被っていることをなんとも感じていないらしい。どうしようもないのだ。
著者のホームページがあります。本を買うかどうかは、そのページを見てからでもよいと思いますが、私は得るところが多かったです。
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