天気予報

おとといの天気予報では、木曜日まで雨は降らないと記憶していたが、今日は冷たい小雨が降っている。天気予報って当たらないなあと思って、昔勉強したカオスを思い出した。私が大学生の頃は、Chaosを「チャオスって何だ？」なんてバカにしたようにわめく同級生もいたものだが、90年代にカオスを株価予想に応用する研究とか、コンテストなんかがあったりして、それなりに認知されてきているのかもしれない。
天気予報とカオスの関連は、気象学者ローレンツ（Edward Lorenz）氏の論文に始まる。数学的には、３次元の微分方程式で、非線形項が入っているが、確率論的な項は入っていないことが特徴だ。昔はカオスのランダムに見える動きをノイズなどの（確率論的な）混入物に原因を求めようと人もいたが、そうではない。いわゆる決定論的な方程式で非周期的な振動を永遠に繰り返すものだ。局所的に見ると、線形近似することも可能だが、全体としては、決して線形ではない。だから予測が難しい。
天気も、この性質を持つらしく、誰かの話によれば、72時間以上先の予測は不可能だそうだ。それに加えて、人間や地球の活動によるノイズが加わる。これでは、とうてい正確な予報など望むべくもないか。
天気予報は、24時間以上先の場合、参考程度に見たほうがよさそうですね。