育児と趣味の料理とクラシック音楽と
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深層水「湧昇」、海を耕す! (集英社新書) を読んだ。著者は、NHKプロフェッショナル仕事の流儀で知った長沼 毅氏。
私は生物学も地理も疎いので、すんなりと読めたわけではない。それに小ネタがいろいろ挿入されていて話が脇道にそれることが多いのも、堅苦しくならないという効果もあるが、話の腰が折られる良くない効果もあるようで、気が散ってしまう面もある。 それでも、陸上の生活圏ばかりに目を奪われて、海に無頓着な自分の視野が狭いことを思い知らされる。その意味で、一般人の意識を海に向ける役割を果たしていると思う。 海は、光の届くが栄養素の不足しがちな表層と、養分は豊富だが光が届かないため光合成ができない深層とに分けてとらえる必要がある。これが最低限の前提知識となっている。 いくつかの原因により、深層から表層に海水が上る湧昇という現象が観測されており、これによって、養分の豊富な深層水を光のあたる場所に移動させてくれることで、生物の生産が盛んになる。これがこの本の1つのツボだ。 これを利用して、やがて100億人に達するといわれる人類の食卓をまかなう方策を探るのが大きなテーマになっている。 この壮大なテーマに沿って(頻繁に脱線するが)、話が展開していく。 地球規模の話を読んでいると、普段の自分の悩みごとがばかばかしく思えてくるのが嬉しい。 科学系の読み物として、一級品だ。 おすすめです PR
キリンホールディングスが協和発酵を傘下におさめることを正式発表した。
数日前にNHKニュースなどで報じれられていたがそれが裏付けられた。 飲料品メーカー・キリンは、すでにキリンファーマという形で医薬品事業に進出していたので、今回の発表は、新たな進出ではなく拡充なのかもしれないし、あるいは、医薬品業界の再編の一こまなのかも。 それに比べると、驚いたのは、キヤノンや富士フィルムだ。旧聞だが、富士フィルムは化粧品を売り出した。写真などのフィルム開発で培った技術の応用だそうだから、無茶ではない。だが、写真関連のビジネスが頭打ちだからといって、医療や化粧品の業界だって、そんなに先行き明るいのかなあ? 業界が違えば、管轄する省庁も違うし、規制する法律なども変わってくる。 キヤノンも富士フィルムも、画像診断装置などを手がけてきたから、そんなことは経営者方は頭ではわかっているだろうが、現場は大変だろうなと思う。 既存のビジネス分野への参入ではなく、新しいビジネス分野の創出という方向へ向かってほしいと思うのだが。
今月号のパイパーズが届いた。
興味深い記事がいくつかあったが、フルート奏者のダヴィデ・フォルミザーノの記事。 ミラノ・スカラ座管弦楽団首席をしながらシュトゥットガルト国立音大教授に就任したという。拘束時間の関係で両立できるそうだが、国をまたいで2つの仕事を掛け持つなんて、島国日本の感覚としてはビックリ。 もう一つビックリというか、注目は、モーツァルトのフルート協奏曲ニ長調K.314のコンサートライブの録画が全曲(!)、彼のこのサイトで見られるのだ。指揮はリッカルド・ムーティ。 モーツァルトの作品は著作権切れなので譜面の問題はないので、指揮者や楽団の許可が降りれたんでしょうね。 ほんのかじりだけなら、いろんなサイトでいろんな演奏が聞けたり、見ることができたりするのだが、全曲というのはすごい。画質は、DVDなどには遠く及ばないだろうが、器楽演奏なので、私は気にならない。 しかも、その後に、アンコールとしてドビュッシーのシランクスも収録されています。素晴らしすぎ! また、彼のサイトのリンクから、彼が憧れていたゴールウェイのページへ飛べます。その中のAudio-Video clips というページを見ると、映像ファイルはないのですが、ホフマンのフルート協奏曲のライブ録音が聞けたり、彼のウォーミングアップの録音と楽譜がダウンロードできます。 これほどのスーパースターが、ここまでやるとは。。。。 トッププロたちが、ここまでやってしまうとそれ以外の人たちは、もっと何か考えないといけませんね。
新型ロマンスカー
小田急ファミリー鉄道展2007(海老名車輛基地)へ行ってきた。 天気もよく、新型ロマンスカーの一般公開もあり、大変な盛況だった。 開門時間のあさ10時の少し前に並んだのだが、すでに長蛇の列。 結局、ほぼ1時間も待たされてようやく50名くらいずつ写真撮影用の場所に案内されたが、その集団がその場にいられた時間はたったの1分半。 そのときの写真が上の写真です。 デジカメのレンズが少し曇っていたようで、若干かすみがかかったようになっています。 危険防止などのため思ったほど近寄れない上、「鉄っちゃん」たちの勢いがすごくて、とてもとても、ロマンスカーをバックに入れて子パンダを撮影することはできませんでした。 でも、子パンダも満足したようだし、無料だったし、よかった。 明日も同じ場所、同じ時間にやってます。よかったら、どうぞ。
今の職場に異動して嬉しいことのひとつにメールが激減したことがある。
前の職場は、不具合と仕様に関するメールが、毎日200通以上、多い日には300通以上、私のところにも飛んできていた。一日休むと、次の日はメールの処理だけで半日終わってしまったことも。。。 そのうちの9割程度は、私には直接関係ないものなのだが、自分に関係あるかどうかを判断するだけでも、一仕事だ。 不具合や仕様関連のメールは、メーリングリスト(ML)宛てで来る。特に不具合の場合、原因がはっきりしないから、ML宛てになっているわけで、開発担当の技術者としては自分に関係がないことを確認するのも責務の1つなわけです。 今の職場だって、出荷された製品に直接関係している人には、そういうメールも来るのでしょうが、私はまだ、ここではそういう立場にないので、安閑としていられる。 ところが、それで逆に気になりだしたのは、スパムメールの方だ。 どうやら送信元の業者(?)は複数おるようだが、合計で一日30通くらいか。 今の職場では、多い日でもまともな仕事メールも合わせて全体で60通程度しか到着しないので、スパムの割合が半分以上になっている。 どう考えても、同じ差出人だと思われるのだが、自称「メール関連のプロ」の私が見ても、同一だと特定できないように巧妙にメールヘッダを偽装している。 いくつかの特徴はあるのだが、それをフィルタにかけるのは、難しいようだ。 でも、ついに何とかできそうな手があった。 会社のメールですから、送信元のドメイン名がyahoo.com、yahoo.co.jp、infoseek.co.jp は怪しいと思いませんか。これらは全部、即ゴミ箱直行にしてみたら、うまくいった。 だいたい、こんなドメイン名のメールアドレスを使って本当に仕事をしている人なんて、少なくとも私の周囲にいません。 これで、タイトルさえも見ずに、スパムはゴミ箱に行ってくれるようになり、今のところ一件落着です。 皆さんも、お試しを。
ロジャー・ノリントンは刺激的な指揮者だ。
刺激的といっても、いろいろな観点がある。アーノンクールも、ゲルギエフもとても刺激的だ。いずれも私の好みの指揮者だが、個性は全然違うし、アーノンクールとゲルギエフでは演奏する曲目が重複することが少ないので、比較しにくい面もある。 たとえば、アーノンクールはなぜかチャイコフスキーなどのロシアものとワーグナーは聞いたことがない。一方、ゲルギエフはバッハやヘンデルを演奏したのを私は知らない。 その点、ノリントンは、いろいろ演奏する(バッハの4大宗教曲の録音はないようだが)。ほとんど全ての時代の全ての曲を演奏してくれるので、他の指揮者と比較する楽しみが大きい。 何年も前のことだが、タワーレコードで、シューベルトの「グレイト」だったか、ベルリオーズの幻想交響曲だったか、記憶が定かでないが、ものすごく刺激的な録音が流れていて思わず、店員さんに演奏者を確かめて買い込んだことがある。それがノリントンのCDだった。 幻想もそうだが、グレイトの方は特に往年の大指揮者のもったりと重たい演奏に飽き飽きしてので、ノリントンの軽快で、ちょっとやりすぎかなというくらいに大胆な「遊び心」が嬉しかった。でも、ノリントン自身は、勝手なことやっているつもりは全くなく、時代考証とスコアの徹底的な研究から得た確信に基づいて演奏しているだけだそうだ。この点は、アーノンクールにも共通する。 そこで、ワーグナーのマイスタージンガーの前奏曲はどうかというと、軽すぎ? 私が重たい演奏を求めている(そういう演奏に耳が慣らされてしまっている)せいか、ちょっと喰い足りない感じが払拭できない。テンポも速いし、音も短め、さらにアクセントが弱いように感じるし、その上、なぜか、ホルンとトロンボーンのバランスが小さいようで、ワーグナーというよりモーツァルトを聞いているかのような印象が残る。 でも勉強家のノリントン氏がそうやっているのだから、それが作曲者自身の頭の中で鳴っていた音楽に近いのかもしれない。 この楽劇の全体を通して見聞きしたことがない私のような人間が勝手な注文をつけてはいけませんね。 ロジャー・ノリントンの話という素敵な(思い入れたっぷりの)ページを見つけました。 |
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