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ロジャー・ノリントンは刺激的な指揮者だ。
刺激的といっても、いろいろな観点がある。アーノンクールも、ゲルギエフもとても刺激的だ。いずれも私の好みの指揮者だが、個性は全然違うし、アーノンクールとゲルギエフでは演奏する曲目が重複することが少ないので、比較しにくい面もある。
たとえば、アーノンクールはなぜかチャイコフスキーなどのロシアものとワーグナーは聞いたことがない。一方、ゲルギエフはバッハやヘンデルを演奏したのを私は知らない。
その点、ノリントンは、いろいろ演奏する(バッハの4大宗教曲の録音はないようだが)。ほとんど全ての時代の全ての曲を演奏してくれるので、他の指揮者と比較する楽しみが大きい。
何年も前のことだが、タワーレコードで、シューベルトの「グレイト」だったか、ベルリオーズの幻想交響曲だったか、記憶が定かでないが、ものすごく刺激的な録音が流れていて思わず、店員さんに演奏者を確かめて買い込んだことがある。それがノリントンのCDだった。
幻想もそうだが、グレイトの方は特に往年の大指揮者のもったりと重たい演奏に飽き飽きしてので、ノリントンの軽快で、ちょっとやりすぎかなというくらいに大胆な「遊び心」が嬉しかった。でも、ノリントン自身は、勝手なことやっているつもりは全くなく、時代考証とスコアの徹底的な研究から得た確信に基づいて演奏しているだけだそうだ。この点は、アーノンクールにも共通する。

そこで、ワーグナーのマイスタージンガーの前奏曲はどうかというと、軽すぎ?
私が重たい演奏を求めている(そういう演奏に耳が慣らされてしまっている)せいか、ちょっと喰い足りない感じが払拭できない。テンポも速いし、音も短め、さらにアクセントが弱いように感じるし、その上、なぜか、ホルンとトロンボーンのバランスが小さいようで、ワーグナーというよりモーツァルトを聞いているかのような印象が残る。
でも勉強家のノリントン氏がそうやっているのだから、それが作曲者自身の頭の中で鳴っていた音楽に近いのかもしれない。
この楽劇の全体を通して見聞きしたことがない私のような人間が勝手な注文をつけてはいけませんね。

ロジャー・ノリントンの話という素敵な(思い入れたっぷりの)ページを見つけました。
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