育児と趣味の料理とクラシック音楽と
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深層水「湧昇」、海を耕す! (集英社新書) を読んだ。著者は、NHKプロフェッショナル仕事の流儀で知った長沼 毅氏。
私は生物学も地理も疎いので、すんなりと読めたわけではない。それに小ネタがいろいろ挿入されていて話が脇道にそれることが多いのも、堅苦しくならないという効果もあるが、話の腰が折られる良くない効果もあるようで、気が散ってしまう面もある。 それでも、陸上の生活圏ばかりに目を奪われて、海に無頓着な自分の視野が狭いことを思い知らされる。その意味で、一般人の意識を海に向ける役割を果たしていると思う。 海は、光の届くが栄養素の不足しがちな表層と、養分は豊富だが光が届かないため光合成ができない深層とに分けてとらえる必要がある。これが最低限の前提知識となっている。 いくつかの原因により、深層から表層に海水が上る湧昇という現象が観測されており、これによって、養分の豊富な深層水を光のあたる場所に移動させてくれることで、生物の生産が盛んになる。これがこの本の1つのツボだ。 これを利用して、やがて100億人に達するといわれる人類の食卓をまかなう方策を探るのが大きなテーマになっている。 この壮大なテーマに沿って(頻繁に脱線するが)、話が展開していく。 地球規模の話を読んでいると、普段の自分の悩みごとがばかばかしく思えてくるのが嬉しい。 科学系の読み物として、一級品だ。 おすすめです PR |
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