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朝倉慶 (著) 「恐慌第2幕」を読んだ。
怖い本だ。
今まだデフレ気味の日本では実感がわきにくいが、各国政府の巨額の財政出動は、やがて、悪性インフレを招くという。
私なりに問題を整理してみるとこんな感じか。
2003年頃からの好景気は、実需ではなくバブル。不動産の価格が上昇することを前提にして、返済能力のない人にまで、不動産を買わせたり(サブプライムローン)、借金まみれの需要を作り出していた。日本や中国などの製造業も、主にそういった借金まみれの偽りの需要で潤っていただけ。信用度の低いローンの保証などを小口化証券化して、さらに高いレバレッジをかけて、世界中に売りまくった。これらは、不動産価格の上昇が止まったとたん、返済不能に陥り(デフォルト)、一斉に不良債権化したが、その額があまりにも巨大で、そう簡単に穴埋めできるものではない(未曾有の経済危機)。
各国政府は、巨額の財政出動のために、大量の国債を発行しつづけているが、これは、2つの面で危険。1つは、通貨価値の急激な下落を招くこと。もう1つは、財政支出によって、一時的に景気は持ち直すように見えるが、長続きしないこと。
政府の公共工事は、いつまでの今の規模で続けることは不可能。景気は一時的に浮揚するので、その間に、民間が立ち直ってくれればよいが、偽りの需要(バブル)をあてにした規模までは回復できない。そうすると、失業率は改善しないのに、通貨下落による悪性インフレで物価が急上昇する。
現在の基軸通貨である、米ドルが危ないのだ。
アメリカは、米ドル急落にそなえて、実はゴールドの最大の保有国だったりする。もし、アメリカが金本位制もしくは、それに近い制度を導入するとなったら、米国債を大量に保有する日本や中国は、巨額の外貨準備を一瞬にして失うことになります。すでに、米国債の価格は下落しはじめています(金利上昇)。
こういった事態にそなえるために、我々一般市民ができることといえば、金の地金を買うとか、金のETFを買う事くらいでしょうか。
米ドルが下がると日本円は上昇することになり、輸出企業の株は大きく下げるでしょうから、日経平均もここからさらに大幅下落することになりそうです。
なんとも、恐ろしい。
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