育児と趣味の料理とクラシック音楽と
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「新版 オーケストラ指揮法 すべての心をひとつにするために」という本を読んだ。
前半は、本当に指揮者としての経験談。プロの楽団を相手にする指揮者に必要な素養の話。といっても、技術的な側面はほとんどなく、楽団員との信頼関係構築がすべてであることがわかる。確かに。 著者は小さい頃からピアノを習ったりしてそれなりの訓練を受けているものの音大を出たわけでなく、工学系の学部を出てメーカー(松下電産)に勤務したエンジニアである。 後半は、交通事故を契機に人間として大きく変貌していく様子が描かれる。 学生時代から合唱指揮などをやっていて、就職してからも、合唱コンクールで勝つことに血道をあげていた。全てはコンクールに勝つためにあるかのような言動で、読んでいて辟易する。ところが、33歳のある日、交通事故に遭遇し死の淵をさまよい、手足どころか意識さえ回復するか危ぶまれたときから考え方が一変する。病院で持て余す時間に自分の価値観を徹底的に自問自答する。その結果、ものの見方がガラッと変わり、まるで(良い意味で)悟りの境地に達した宗教家のような文章になる。誰にでもあてはめることができる、人生への態度が書かれている。 後半の方が実は重要で、前半は前振りにすぎない。 本のタイトルが「オーケストラ指揮法」になっているが、心の持ち方、人間関係などに多大な「気づき」を与えてくれる。 多くの人に読んでもらいたい。 PR |
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