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マーラーの交響曲の中で最も頻繁に聞いているのが、第4番。
マーラーにしては珍しく、編成も大きくなく、響きも重厚長大にならない(室内楽編成の録音もある)。
それでも、全曲通して聞けば50分を超える。
学生時代は、カセットテープでFMから録音したものを聞いていたこともあって、最初から全曲通して聞くのが当たり前だった。
就職して主にCDで聞くようになっても、若い頃(独身時代)は、全曲通して聞くのが普通だった。
子供が生まれ、自分の自由な時間が限られると、そういう聞き方はほぼ無理になる。一度に切り取れる自由時間は、15分程度だろうか。
それでも、社内の異動で勤務地が遠くなったので、電車の中でなら、30分くらいなら連続で聞けるのだが。
そういうわけで、ブルックナーやマーラーの交響曲は、最近、全曲通して聴くことがほとんどなくなった。(これは時間だけの問題ではなく、厚ぼったい響きに対して耳が一時期、拒絶反応をしていたこともある。ブルックナーの第4番は、過敏性腸症候群の私には症状を悪化させてくれました)
それでも私のiPodにはしばらく、バーンスタインが振った第4番が入っていた。第4楽章で通常はソプラノ独唱を使うのだが、何を狙ってか、バーンスタイン/コンセルトヘボウ盤では、ボーイ・ソプラノが使われている。この独唱は、技術的な不安定さが目立ってしまい、聞いていて心配になることなること(バーンスタインはそれが狙いか?)。
そこで、ルート・ツィーザク(Ruth Ziesak)が独唱する録音を見つけた。
(どうでもよいが、このツィーザク女史、私と同じ年らしい。)
声質は、細身でやや甘い声(バーバラ・ボニーほどではない)だが張り上げず、とても柔らかいのだが、技巧も安定している。大変気に入って、最近、この第4楽章とその後に収録されている「若き日の歌」を繰り返し、聞いている。
私は皆さんにお勧めしたい。
こちらです。マーラー:交響曲第4番 ダニエレ・ガッティ(指揮), ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 ,ルート・ツィーザク(ソプラノ)

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