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先月20日に紹介した「音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか」 (ブルーバックス 1567) の雑感のつづき。
第5章までは、いわゆる西洋音楽の基礎的なお話なので、ほぼ知っていたし、そうでなくても理解できる範囲なのだが、第6章の民俗音楽の話となると、そういかなくなった。
知っていたつもりだが全然大きく誤解していた部分が多い。
具体的に列挙しないが、ひとつ挙げれば、民族音楽を現代の西洋楽器で演奏する場合、西洋音楽の楽譜は、全て、近い音に近似して表現しているに過ぎないということ。
そして、音律の構成は、各人の聞き分けられる聴力に依存する。
著者が書いているように、西洋音楽的な意味で「理屈」をつければ、こういう解説もできるという論が展開されている。

私の学生時代とは違って、最近は中学校の音楽の授業でも西洋音楽一辺倒ではなく雅楽などの日本の音楽から、世界の民族音楽まで扱うというのは、いいことだと思う。

また、著者(本職は高エネルギー研究らしい)が、打楽器の演奏をするらしく、続く第7章では、打楽器の音律の話も書いてある。鍵盤系の打楽器の音律の科学的な説明を読んだのは、この本が初めてだと思う。

音律、音階をいじる話の登場する最終章では、クラシック系に限らず、いろいろなジャンルのミュージシャンがトライしている話があって、興味深い。

知っていると思っても、わかっているつもりでも、一度、こういった本で本当にどこまで自分が理解しているのか、その理解を確認するのは意味があることだと思う。
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