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ザビーネ・マイヤーの演奏には賛否両論あるが、私は好きな方。
何年か前までは、ほとんどドイツ・オーストリア系の曲ばかり録音していたようだが、最近は、兄さん(?)や旦那さんと組んでいろいろな曲を録音していた。
ついにというか、ようやくというか、フランス物のソロ+ピアノの録音が出た。
サンサーンス、プーランク、ドゥヴィエンヌのソナタとミヨーのスカラムーシュ。
カール・ライスターが数年前に出した同じようにフランスもののCDを聞いたときには、思わず吹き出してしまった。なぜなら、サンサーンスもプーランクもシューマンのように聞こえたから。
今回のザビーネ・マイヤーも同じ感覚がある。特にサンサーンスは第1楽章の前半と第4楽章の後半(同じメロディー)の微妙な表現(アゴーギグ)が、それを感じさせる。
特に特徴的だったのは、第4楽章の64小節目の頭なしの3連符、出だしの音(実音E)がかなり引き延ばされている点だ。歌舞伎で見栄を切るかのような感じ。これはライスターにも共通する。68小節目にも同じ音型(ただし、実音F)があり、両者同じ表現をしている。協奏曲のカデンツァのようにピアノが休みの部分なので、伴奏と合わないことはないが、ボーっと聞いているとリズムをはぐらかされる。

ただ、マイヤーの音色には微妙ながら多彩な変化(茂木健一郎流にいえば、クオリアの変化?)があって、そこが彼女の魅力の1つだと思う。
それにひきかえ、ライスターはこういった変化に乏しく、どんな曲を演奏しても「ライスター節」が前面に出すぎるきらいがある。作曲家よりも演奏家が偉いのかもしれないと思わされるのが時には不快になるが、マイヤーにはそれがない。

ただ、ドイツ・オーストリア系のクラリネット奏者は、指定がなくても長い音符をソステヌートで吹く傾向があるようだ。この曲ではたとえば第2楽章の第2、3小節目の2分音符がほとんど減衰しない。これもちょっと耳にひっかかる。
逆にフランス系の奏者は、指定がない限りピアノや打楽器のように減衰させると思う。こういったことが極端になって音が異常に短すぎるように聞こえたのは、ポール・メイエのブラームスのソナタだった。これも吹いてしまった記憶がある。

余談だが、マイヤーとメイエって、アルファベットの綴りは、どちらも、Meyerなんですよね。Googleで、Meyer Clarinetを検索すると、両方混ぜこぜに表示されます。まさか先祖は関係者同士か?
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