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テーマ音楽が印象的で、吹奏楽用の譜面もあり、演奏したことがあった。聞いているのと演奏するのは違って、結構リズムに仕掛けがあったりして、しっかり譜面を見てきちんと数えていないと、すぐに間違えた記憶がある。この曲、ピアノなどの楽器で演奏してもそれなりに面白そうだが、やはり吹奏楽や管弦楽のようにいろいろな音色の楽器の音が聞こえてくるところが良いのだと思う。
その中でも、私がサックスを吹いていたからか、サックスがたくさん聞こえてくるのが楽しい。
探偵ものや刑事もので、テーマ音楽にサックスを多用する例は、いくつかあって、日本では、「太陽にほえろ」もそうだし、海外ではエルキュール・ポワロのシリーズが全面ソロだった。。
「太陽にほえろ」はロックのテイスト(でもジャズかな)でかっこいいがサックスが主役になりすぎだし、ポワロのテーマはあまりに極端なソロで、ちょっとやりすぎの感あり。
それに比べて、古畑任三郎の音楽は、通常の管弦楽にサックスが組み込まれたような感覚で、バランスがいい。作曲者名は記憶にないが、この編曲とオーケストレーションを担当したのは、丸山和範(「ちゅらさん」も作曲している)という芸大の作曲家出身者なんですね。劇中のいかにも現代音楽的な曲もこの人の手によるものなのでしょうか。犯人が犯罪を実行する場面の曲は特に好きだ。悪いことをやっていることを認識しつつ止めることができない犯人の心理状態を反映しているかのようで、気に入っている。
こういう劇伴や編曲がうまい人がオリジナルの作品も同様に味わい深いかというと、そうでもないケースもある。この人の作品をこれから注目してみようと思った。
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