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「リサ・ランドール異次元は存在する」を読んだ。
これほど拍子抜けした本は久しぶりだ。
薄い本だし、宇宙飛行士の若田光一氏(私の高校時代の同級生)との対談なので、それほど深い話を期待したわけでなく、簡潔にわかりやすく(難しい数式を使わずに)異次元の話が理解できるのでは(期待しすぎ?)と思ったが、そうはいかなかった。
最後に東京大学の先生が解説を書かれていて、そちらの方が勉強になりました。
でも、これで998円出す価値があるかなあ? 私の正直な価値観からは400円以下。
いずれにしても、異次元の話の核心に興味がある方は、上の書籍にもたびたび参照されている、同じくランドール博士の 「ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く」を読みなさいということらしい。
結局、私が今回読んだ本は、「ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く」をプロモートするための本といった趣だ。
NHKに一杯食わされたって感じ。
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深層水「湧昇」、海を耕す! (集英社新書) を読んだ。著者は、NHKプロフェッショナル仕事の流儀で知った長沼 毅氏。
私は生物学も地理も疎いので、すんなりと読めたわけではない。それに小ネタがいろいろ挿入されていて話が脇道にそれることが多いのも、堅苦しくならないという効果もあるが、話の腰が折られる良くない効果もあるようで、気が散ってしまう面もある。
それでも、陸上の生活圏ばかりに目を奪われて、海に無頓着な自分の視野が狭いことを思い知らされる。その意味で、一般人の意識を海に向ける役割を果たしていると思う。
海は、光の届くが栄養素の不足しがちな表層と、養分は豊富だが光が届かないため光合成ができない深層とに分けてとらえる必要がある。これが最低限の前提知識となっている。
いくつかの原因により、深層から表層に海水が上る湧昇という現象が観測されており、これによって、養分の豊富な深層水を光のあたる場所に移動させてくれることで、生物の生産が盛んになる。これがこの本の1つのツボだ。
これを利用して、やがて100億人に達するといわれる人類の食卓をまかなう方策を探るのが大きなテーマになっている。
この壮大なテーマに沿って(頻繁に脱線するが)、話が展開していく。
地球規模の話を読んでいると、普段の自分の悩みごとがばかばかしく思えてくるのが嬉しい。
科学系の読み物として、一級品だ。
おすすめです
私は今年の6月に今の職場に社内転職してきた。
仕事の中身が変わったのだが、そこで昔、やり残してきたことをやることになった。
私は数学を好きな方だが、その中で、確率・統計はあまり好きになれず、きちんとやってこなかった。大学入試レベルはなんとかごまかせたし、講義や研究室でもあまり真剣にやらずに済んできた。仕事でも、前の職場まではそれで問題なかった。
でも、ついに、そのツケが回ってきた。
今の職場というか、今の仕事では、確率・統計の考え方が必要なようだ。
そのための書物を読むにも、その分野の基本的な理解が不可欠。
しかたがないので、統計学の本を読み返している。
中学生レベルの確率(いわゆる客観確率)はわかっているのだが、どうやらベイズの定理あたりからダメになったらしい。
これは主観確率と呼ばれるもので、Wikipediaにもあるような実例は理解できるのだが、定式化されたものは、なぜか、ストンと落ちない。新たな情報が与えられると、確率が変化するというのは、日常の感覚としては理解できるのだが、数式としては不思議な感じ。
このあたりから、やり直しです。

皆さんは、昔、やり残したことが、後になって災いしたなんてことありませんか。
夢をかなえるゾウを読んだ。
これはいい!! 最高!!
巷にあまたある(私の家にも数冊ある)成功本は、もう捨ててもいい。
それらを網羅していると思うし、それらに欠けているキモも書かれている。
個別の項目が、根っこでつながっていると感じさせてくれた。
実践すべきアイテムがたくさんあって、それがバラバラに感じられては続かない。
とはいってもどこまで実践するか、身につくかだが、それは人それぞれでいい。
この本に登場するゾウの頭をもつガネーシャという神様は、著者の作り物ではなく、ヒンドゥー教の神の一柱なんですね。インドでは置物がたくさん売られているそうです。
是非、読んでみてください。
ナノカーボンの科学 (ブル-バックス)を読んだ。
炭素が60個、サッカーボール状につながったC60や、チューブ状につながったナノチューブなど20世紀後半の最後の十数年の間に次々と発見された化合物の研究競争の生々しい物語。
著者自身がそういった競争の中にいる現役研究者であり、関係者との実際のやりとりも書かれていて、「人間物語」だということが伝わってくる。
これらの発見で興味深いのは、彼らの多くがもともと化学者ではないという点だ。
宇宙物理学など異分野の人たちが発見に大きく関与している。
著者は、セレンディピティという言葉で表現し、その上で、偶然を見逃さない力を必要だと言っているが、私は先日NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で見た長沼毅氏の言葉「思い込みを捨てて、思いつきを拾え」を思い出した。
自分が期待したものと違う結果を見たときに、その分野に精通している人なら、「おや、何だろう?」と気がつくはずの一種の異変を、時間がないからとか、目的物と異なるからといって切り捨てないで、ちょっと回り道のようでも、その物質をきちんと調査していれば、著者も大発見の一人になれた可能性があった。

それにしても、この本を読んでいてノーベル賞の選考委員も大変だと思った。
毎年、各分野に最大3人までしか選ぶことができない規定になっていらしい。
1996年の化学賞には、「フラーレン(C60)の発見」という功績に対して3人が選ばれている。が、その後の世界の研究者たちに大きな貢献をしたのは、フラーレンの多量合成法を編み出した人たちで、彼らは選考からもれたのだ。
その一人がもらした言葉「じゃあ、ノーベル賞を獲得するためには一体どんな論文を書けばいいのか?」には気の毒としかいいようがない。

季節の変わり目には、毎度のように風邪をひく私。
体調管理には注意しているつもりなのだが、今回もひいてしまいました。
夜中から38℃を超える熱が出て、寝付けなかった。今朝も熱は下がらず、結局、会社を休んでしまった。今回の風邪はおなかに来るものだったので、通勤電車に乗るのは怖いが、咳や鼻水は出ないので、自宅で本を読むことができたのが嬉しい。
数年前に買ったまま積んであった、 進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線 を読み終わることができた。
これから読もうという人には、追加講義も収録した、新書版の 進化しすぎた脳の方が安いし、いいでしょう。
中高生対象なので平易でわかりやすく、しかも「わくわく」しながら読める本です。
最近、一般向けの科学書に、こうした惹き込まれるような魅力的な本が増えてきたことを嬉しく思っています。この本を高校生の頃に読んでいたら、きっと違った人生があったかも。


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