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仕事の関係で、品質工学の本を書店に行って探していたら、
「バーチャル実験で体得する実践・品質工学」越水 重臣 (著), 鈴木 真人 (著) を見つけた。
なんと、著者のうちの1人は私の昔の同僚じゃありませんか。
ざっと読んでみるとわかりやすかったので、さっそく購入!
前半は、解説編と称して概論から入る講義っぽい座学で、後半は、実践編と称して、パソコン上のシミュレータを使った実習という構成です。
このシミュレータはネットからダウンロードでき、Windows上で動作します。

前半だけでも読めば、品質工学の概要はある程度理解できると思います。
まだ後半を読んでいる途中なのですが、後半の最初の方は、自分が小型汚水処理装置の設計改善の担当者になったつもりでシミュレータを使うので、なかなかわくわくしながら学べます。
本の値段は2200円+税ですから、安くも高くもないですが、無料のシミュレータでいろいろ実感できることを勘案すれば、お買い得かもしれません。
品質工学の書籍というのは、教祖である田口 玄一氏によるものをはじめ、たくさんあるので、こういった形で付加価値をつける必要があったのでしょうね。

昔の同僚もがんばっているんだ。
私もがんばろうっと。
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ウケる技術 (新潮文庫 こ 41-1) 水野 敬也 (著), 小林 昌平 (著), 山本 周嗣 (著) を読んだ。
著者の一人である、水野敬也氏の「夢をかなえるゾウ」があまりにもすばらしかったので、これも読んでみたが、ギャップにびっくり。
うーーみゅ。アマゾンのレビューにもいろいろ辛口コメントが載っているが、私もだいたい同感だ。世代の違いなのか、とても、この本に出てくるセリフをそのまま使う場面はなさそうだ。年齢が10代か20代前半で、東京近辺に生息する軽~い男でないと無理がある。

表現は極端だったり過激だったりするが、百歩譲って、その意図(方向性と大胆さ)だけを汲み取れば、何か言わなければならないときのヒントになると思う。
「コミュニケーションは(相手を幸せにするための)サービスである」「コミュニケーションは愛である」というメッセージだけは、頭に刻んでおこう。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫) 池谷 裕二 (著), 糸井 重里 (著) を読んだ。
年をとることに対する負のイメージが払拭された。加齢に対して希望を持つことができる。

私が若い頃に受けた教育は多くの部分で間違っていたと痛感させられる。
確かに丸暗記力は、若くないと難しいかもしれないが、大人には大人の頭の使い方があって、それを磨けるかどうか。

脳の研究成果を啓蒙するというよりも、研究でわかってきたことを糸井氏が
実生活に置きなおして展開していくので、誰にでも参考になるし、元気が出ると思う。

人生をわくわくしながら(前向きに、楽しく)生きていくためのキーワードがたくさん登場した。
「つながりの発見」の能力は、三十歳を超えてから飛躍的に高まるという。
これなんか、40歳過ぎの私には勇気を与えてくれるもの。

糸井氏の発言が、チャチャのようでありながら、全然そうではなく、むしろ、
すごく深いレベルでの人間理解に立脚していることが実感できた。

「最近年取ったなあ」とか「行き詰ったなあ」と感じたら、ぜひ、読んでみることをお薦めします。
「こころの処方箋」 (新潮文庫) 河合 隼雄 (著)を読んだ。
話がいちいち腑に落ちる。ほぼすべての話が「なるほど」と思った。
他人の心など簡単にわかるものではないという大前提にたって、対話することの大切さを再認識した。
この他にも、気づき、再発見などがたくさんある。きっと誰でもそうだと思う。

1項目を4ページで読み切る形になっていて、細切れな時間しか確保できない人にもお薦め。
二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか?—人口減少社会の成長戦略 (文春文庫 い 17-14) 猪瀬 直樹 (著) を読んだ。
これは凄い。この値段、この薄さの中に実に濃密な情報が詰まっている。
江戸時代の文書からの引用もあって、私には必ずしも読みやすくない箇所もあったが、得るものの多い本だ。
二宮金次郎は銅像になっている少年時代ばかりの印象が強いが、実は大人になってからの活躍にこそ、21世紀に見習うべき内容がちりばめられている。
彼が生きた江戸の後期は、長期低成長時代であり、今の日本といろいろな点でダブる。
既得権階級から警戒され、全国展開できなかったが、狭い地域では村の再生に成功している。その実例を詳細にひもとき、それを現代に生かす方向性を見いだそうというのが本書の趣旨だ。
過度に分業化が進んでしまった現代からは想像できなかったが、実は江戸時代のお百姓たちは、生産するだけでなかったのだ。米は税の対象になるが、それ以外の作物は自由に販売できたので、その商売センスもが求められていたのには驚いた。
良いものを作るだけでなく、どのタイミングでどの地方へ売れば良いかまで考えて行動する農家は収入も多かったらしい。
二宮金次郎の特筆されるべき点の1つに、出費額の上限を設定しておき、余剰のお金をファンドとして運用するというものがあった。「絶対必要だ!」と主張して、
無制限に出費を要求して借金のツケを子孫へ回し続ける現代の政治家に爪の垢を飲ませてやりたい。

また、現代産業の大きな問題点の1つが、労働者の需要と供給のアンバランスにある。
特に建設業界には、労働者が余っている。これを政策的に別の産業(著者は、第7章で「カギは農業にあり」といっている)に振り向ける手もあろうが、窮地にある中小の建設業者の中には、自ら、社員を解雇せずに、農業に従事させるという道も模索しているところも増えてきた。
これは日本の食料自給率向上という点でも、推奨される方向である。
ただし、現代は国境を超えて取引される時代なので、国際的に高く売れるものを目指さないといけないが。差別化できないと海外の安い品物と価格競争になるだけだ。

今月は、心に残る本に多く出会えたのが嬉しい。
以前、フリーソフトの時代になったなあという感慨を書いたことがあった。ソフトウェアも、ネット流通できる点で、広い意味で「情報」の1つだ。情報の価格(価値ではない)がどんどん下がっているような気がする。
その典型例の1つが、 「宇宙一愛される経営」という本だ。
この本は書店でも買えるが、ネットからダウンロードすることもできる。
最近よくあるタイプ(相手のメールアドレスを登録させるための)の安っぽいフリーレポートのレベルではない。
書店で売ってもおかしくない内容のものだ。
それがそのまま無料で、しかもメールアドレスなど登録しなくても完全にダウンロードできて読めてしまう。
こういう流通をさせてしまう著者も偉いが、これを許可した出版社も偉い。
「価値」と「価格」は関係なくてもいいことを示している。
この本を書いた人の会社は、すごい人気だそうだ。
そりゃ、「メンバー(従業員)第一、顧客第二」と堂々と謳い、メンバーを大事にすることを名目だけでなく、経営に実践しているそうだから。
時代はどんどん変化している。
自分の中のいろいろな前提(「しがらみ」か?)がどんどん崩れていく。
私はついていけるかなあ。


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