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欲望する脳 (集英社新書 418G) 茂木 健一郎 (著)を読んだ。
タイトルは「欲望する脳」となっていて確かに人間の欲望が考察されているが、本書に一番たくさん登場する言葉は、「欲望」よりも「孔子」かもしれない。
論語に出てくる「七十従心」の真の意味を探るのが主題と思った方が納得しやすい。

茂木健一郎氏の本を読むといつも感じるのは、普通の理系人間の視点と違うなあということ。
茂木氏の言葉の使い回しを少し真似して評してみると、以下のような感じか?
文学も芸術も愛しておられるようで、幅広いインフラとしての教養を感じる。
脳科学に関するいろいろな最近の成果などを紹介しつつも(でも、茂木氏自身の新しい発見とかって紹介されたことあったかな?)、それ自身がメインディッシュではなく、あくまでも、茂木哲学の論拠として使われる素材に過ぎないような様相を呈している。
この点が、文系の読者からも圧倒的な支持を集める強みなのかもしれない。

なーんてね。
いつもながら、とても読後感のよい本なので、皆さんにもお薦めします。
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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687) 梅田 望夫 (著)を読んだ。
梅田氏の本は、どれも若者への応援歌だが、40歳台の私もいつも元気をもらっている。
尖っていた若かりし日の自分を思い出させ、心の燃料タンクが満タンになる気がする。
本書の中で、各人にとって、とりわけ重要な時期として書かれた「30歳から45歳まで」を私自身はもうじき過ぎようとしている。
大企業のなかをダラダラ生きてきたわけではないが、ときには、たるんでいたこともあった。そして「古い価値観」に過剰適応しそうな危惧が頭をよぎるとき、梅田氏の本が、私を三途の川の渡しから引き戻してくれるようだ。
梅田氏のいう「けものみち」を今すぐ歩いて行くだけの種々の準備はできていないが、大企業の中の階段をあまり上って行かれないと直感した以上、心の準備だけはしておきたい。
いろいろな人の例が紹介されているが、元プログラマーでネットからミュージシャンに転身したジョナサン・コールトンがなぜか一番、印象に残った。
コールトン氏のブログは、こちら

英語の勉強をかねて、ニュース番組のポッドキャスティングを聞いている。
こういった方面では、やはりアメリカが進んでいるようですね。
ABCとCNNが興味深い番組を配信している。
中でもお薦めは、アンダーソン・クーパーというアンカーマンの名前を冠した
"Anderson Cooper 360 Daily Podcast"は凄いと思う。
視聴者として学習者を対象にしているわけでなく、ネイティブの早口なので、ついていくのも辛いが、繰り返し見たり、(ほぼ)毎日更新されたものを追いかけていると、だんだん聞き取れる内容が増えてくる。
日本では、ほとんど報道されないが、アメリカの(少なくともこのPodcastの)最大の関心事は、来年の大統領選挙だということがはっきりわかる。
このPodcastで取り上げている内容は、YouTubeでも見ることができる。
今はまさに、大統領選挙のための党の候補者を絞り込む真っ最中。
党員集会(だと思う)で、有力候補者たちが、テレビカメラの前で、各論点(アフガニスタン派兵から堕胎まで)について舌戦を繰り広げ、それをクーパーが仕切っている。
選挙がショーと化しているという批判もあるが、日本も選挙カーで名前を連呼するだけでなく、テレビカメラの前で、もっともっと論戦してくれないだろうか。

プログラミング言語の本を読んでいて読めない漢字に遭遇するとは思わなかった。
それは「掩蔽」。「えんぺい」と読むそうだ。
プログラミングで「隠蔽」という言葉は頻出するので「蔽」はいいとしても、「掩」は検討がつかなかった。
ネット上の記事で読めない漢字があっても、簡単にコピー&ペイストできるので、yahooやgooなどの辞書サイトに放り込めばいいのだが、従来の紙に印刷された本を読んでいて読めない場合は、ちょっと困った。最近、紙の辞書、特に漢和辞典を使わなくなっており、いったいどこに行ったか不明なほどだ。
上記の辞書サイトでは(私が方法を知らないだけかもしれないが)、漢和辞典の画数や部首から引くことはできなさそうだった。
でも、なんのことはなかった。
Wikipediaの部首->画数で引くことができた。
便利になったが、使い方を知らない人には、存在しないのと同じですね。
ここ数日、はまっているサイトが2つある。

1つは、iKnow! といって、日本人のための英語自習サイトだ。 まったくの基礎からのコースやら、ビジネス英語、留学用など、さまざまなコースがあって、英単語を覚える訓練をしてくれる。簡単な登録をすれば、誰でも無料で使えるので、興味にある人は試してみてほしい。
私が使ってみた範囲では、かなりやさしい英単語が多い印象。本気で留学したり、外資系で勤務するには、全然足らないレベルだと思うが、見落としたり、忘れている単語がないかをチェックするにはちょうどいい。

もう1つは、 FreeRiceというサイト。こちらは、1つの英単語の意味を選択肢のなかから選ぶという形式で、1問正解するごとに、10粒の米が飢餓に苦しむ人へ国連を通じて寄付されるというもの。もちろん、資金の出所は、クイズ回答者ではなく、協賛する企業らしい。クイズを楽しみながら、人道援助が出来るというコンセプトかな。
こちらは、最初の出題が結構、ハイレベルだ。それでも4択なので、正解できてしまうことがある。そうすると、寄付できるのは嬉しいが、高いレベルのまま出題が続く。不正解になると、だんだん回答者のレベルに合わせた問題に落ち着いて行く。
無理して辞書を引きながら回答してもよいが、選択肢のすべてが知らない単語、なんてことになるので、お薦めしない。ある程度、問題数が出されると、その問題のレベルが表示されるようになる。つまり、それが自分のレベルだということだ。
ちなみに、先日やってみたら、最初の出題が、boulderだった。普通の日本人には馴染みのない単語だと思うが、たまたま、私は知っていた。というのも、これは、子パンダの大好きな機関車トーマスに出てくる、巨大な丸石「ボルダー」のことだから。
意味(というか言い換え)は large rock が正解。
子供番組が、意外なところで役に立ってしまいました。
奥薗寿子のほのぼのほどほど「家庭料理の底力」 (集英社be文庫) 奥薗 寿子 (著) を読んだ。
読み物の部分が半分とレシピが半分だから、読み終えたというのはおかしいかもしれないが。
この本は、料理の本でもあり、私にとっては育児の参考にもなりそうだし、人生勉強の材料にもなりそうだ。

奥薗氏の生い立ちや子育ての葛藤が書かれており、この人の原点や考え方の背景が見える気がする。
奥薗氏の祖母の手からは、日常の何の変哲もない素材が魔法のようにさまざまな料理に姿を変える。これが奥薗料理の出発点。
科学的な根拠のない手間は省略するというズボラ派の真骨頂は、何事も科学的に教えてくれたこの人のお父さんに由来する。子育てをしながらの料理をしなければならない世の母親たちに圧倒的な支持を受けているのも、これあってこそ。
大学の頃に授業をさぼってまで通った料理教室では、そこに生徒として来ていた現役お母さんたちから、同じ素材や残り物の別料理への応用方法をたくさん学んだとか。
これが手を抜きつつも、土台となる味の共通項(基礎)から、さまざまな料理への変形(応用)へと発展していくバラエティの広さにつながっている。

個性が求められる昨今、人と違うことを言ったりやったりすれば、一時的に注目を集めることはできるが、それが長続きするか否かは、その人の土台の確かさと応用力にかかっている、なんてことをこの本を読みながら考えました。

テレビに映る奥薗氏は、いつも笑顔ではつらつとしていて、別世界の人種のように感じていましたが、この本には、子育ての悩みなど、生身の人間の本音も書かれていて、身近に感じられました。

息子さんが中学生になった頃の反抗期の話は、別の意味で興味深い。
自分の料理を食べなくなった息子に対応する手段として、家に来る息子の友人たちに料理を食べさせることで、彼らからの信頼を勝ち取ってから、息子を懐柔するとは!
やっぱり、この人、ただものではない!!

この人にとっては、料理と人生は切っても切り離せないものなんでしょうね。


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