育児と趣味の料理とクラシック音楽と
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昨夜も喉が痛く、なかなか眠れなかった。ネットで調べると、寝る前に水分をとらない方が咳が出にくくなり寝つきやすいらしい。今夜から試してみよう。
しかたがないので、気分転換に「ワールド・オーケストラ・フォー・ピース」のDVDを観た。晩年のショルティが世界中からかき集めた一流のオケ奏者たちを操り、十八番のバルトークの管弦楽のための協奏曲を演奏する(その他に、ウィリアムテル序曲とフィデリオの第2幕も収録)。 ショルティの指揮の動きは独特に見える。批判的な人の中には、あのひじで音楽を壊すと評する人もいるらしい。よくあれで演奏できるなあと思う。ただ、同じ晩年といっても指揮者によっては、座ったまま非常に小さい動きしか見せられない人と比べれば、ショルティの場合は、立って明確な大きな動きができ、かくしゃくとして立派だ。さらによく観ると、あの複雑な曲で、いろいろな楽器の出だしを的確に指示している点はすごい。 私はあまりオケ奏者の顔を知らないが、それでもクラリネットのLarry CombsとファゴットのDavid McGill、ホルンのDale Clevengerは見て取れた。 DVDでの演奏者と一致するわけではないが、ライナーにはワールド・オーケストラ・フォー・ピースに参加したことがあるオケ奏者名の一覧が楽器別に載っている。これによると、シカゴ交響楽団の有名な管楽器奏者はほとんど参加したことがあるらしいし、それ以外でもクラリネットのPascal Moraguesも参加しているというから、ぜひ、生で聞いてみたい。 PR
今朝の日経新聞によると、ヤマハはリゾート事業見直しの一環として、所有する6施設のうち、「キロロ」「鳥羽国際ホテル」「合歓の郷」「はいはるぶし」の合計4施設を三井不動産に一括売却すると発表があったそうだ。
私は「合歓の郷」しか利用したことはないので、他の施設は知らないが、「合歓の郷」がヤマハでなくなるのは寂しい。東京方面からは決して近くもないし、便利とはいえないかもしれないが、到着してしまえば、関係ない。私のような仕事上音楽と縁のない普通のサラリーマンにとっては音楽三昧の天国のような楽園であった。 買い取る三井不動産がどのように使うつもりなのか不明だが、できれば、いままでのような音楽関係の合宿を続けてもらえたら、と願う。
「のだめ」に感化されて、久しぶりにニールセンの交響曲第4番「不滅」を聞いてみた。学生の頃は、面白いと思わなかったのだが、今聞くと、十分楽しめる。特に最終楽章は、金管とティンパニがバリバリに活躍して、吹奏楽向きかもしれない。対位法的で構成感があって聞き応えがある。転調が多く、不協和音もかなり使うが、結局ベースは調性音楽の範疇だ。「不滅」の意味するところは、ネットにいろいろ情報があるので、探してみてください。
テーマ音楽が印象的で、吹奏楽用の譜面もあり、演奏したことがあった。聞いているのと演奏するのは違って、結構リズムに仕掛けがあったりして、しっかり譜面を見てきちんと数えていないと、すぐに間違えた記憶がある。この曲、ピアノなどの楽器で演奏してもそれなりに面白そうだが、やはり吹奏楽や管弦楽のようにいろいろな音色の楽器の音が聞こえてくるところが良いのだと思う。
その中でも、私がサックスを吹いていたからか、サックスがたくさん聞こえてくるのが楽しい。 探偵ものや刑事もので、テーマ音楽にサックスを多用する例は、いくつかあって、日本では、「太陽にほえろ」もそうだし、海外ではエルキュール・ポワロのシリーズが全面ソロだった。。 「太陽にほえろ」はロックのテイスト(でもジャズかな)でかっこいいがサックスが主役になりすぎだし、ポワロのテーマはあまりに極端なソロで、ちょっとやりすぎの感あり。 それに比べて、古畑任三郎の音楽は、通常の管弦楽にサックスが組み込まれたような感覚で、バランスがいい。作曲者名は記憶にないが、この編曲とオーケストレーションを担当したのは、丸山和範(「ちゅらさん」も作曲している)という芸大の作曲家出身者なんですね。劇中のいかにも現代音楽的な曲もこの人の手によるものなのでしょうか。犯人が犯罪を実行する場面の曲は特に好きだ。悪いことをやっていることを認識しつつ止めることができない犯人の心理状態を反映しているかのようで、気に入っている。 こういう劇伴や編曲がうまい人がオリジナルの作品も同様に味わい深いかというと、そうでもないケースもある。この人の作品をこれから注目してみようと思った。
比較的よく聞くCDの中に、バロック音楽をサックスで演奏したものがある。それも、オルガン伴奏によるものだ。
MUSIK DES BAROCK FÜR SAXOPHON UND ORGEL 演奏は、Manfred Wordtmannのサクソフォン、Hans-Martin Limbergのパイプオルガン このCDには、マルチェルロのオーボエ協奏曲、ヴィヴァルディのソナタなどとともに、J.S.Bachのフルートソナタハ長調BWV1033が収録されている。これをアルトサックスでアルトサックス用の譜面としてそのまま演奏しているため、ハ長調の曲が変ホ長調になってしまっているが、そんなことはどうでもいいくらい引き込まれてしまう。特に第1楽章のAndanteの部分は、バッハの時代にありえないサクソフォンという楽器による演奏なのに、残響たっぷり(まるで風呂場)ながら静かなオルガン伴奏にのって不思議なほど神秘的に感じる。第2楽章は自分で演奏してみたくなる。実際やってみると、私のレベルにはちょうどいい指とタンギングの練習になる。フルート奏者からは邪道だといわれそうだ。確かに原曲の持つ室内楽的な響きとは一線を画しているが、この曲の持つ生命力は、サックスで演奏しても全然損なわれないと思う。
スカラムーシュという曲は、みにくいアヒルの子のようだ。
1937年、当時の著名な女流ピアニスト、マルセル・メイエとイダ・ジャンケレヴィッチが、2台のピアノ用の新曲をミヨーに対して委嘱した。 ミヨーはこの依頼に乗り気でなく、以前に作曲してあったモリエールの喜劇 「空飛ぶお医者さん」の劇伴音楽から、つぎはぎして提供したらしい。 つまりやっつけ仕事といえるだろう。そのせいかミヨーはこの曲を出版したがらなかった。 しかし、この曲が聴衆には大受けしてしまう。これには作曲者自身が驚いたようだ。 驚いただけでなく、ベニー・グッドマンのためにクラリネット独奏と オーケストラのための曲に編曲して提供している。 この後ミヨーはグッドマンのために、新たにクラリネット協奏曲も作曲したのだが、 何が気に入らなかったのか、グッドマンは協奏曲の方は演奏せず、 スカラムーシュばかり演奏したという。 其の後、さらにアルトサックス独奏とオケ伴奏という編成も作られ、ミュールが初演している。 現在は、アルトサックス独奏とピアノ伴奏という編成(これも作曲者自身の編曲) で演奏されることがおそらく最も多く、クラシック系サクソフォン奏者の重要な レパートリーの1つになってしまった。 スカラムーシュは、ミヨーの全作品の中で、演奏頻度も録音頻度も最も高い曲 ではないだろうか。そして、ミヨーといったら、この曲しか知らないという人も 少なからずいそうな気がする。 このように作曲者自身の中での評価が低いのに聴衆の反応が熱狂的という例は、 サンサーンスの動物の謝肉祭や、ラベルの亡き王女のためのパヴァーヌなど なぜかフランスの作曲家の作品に多いように感じるのは私だけだろうか。 いずれも、作曲の技巧に走らず、比較的シンプルにできているというのが 共通点のような気がする。 スカラムーシュの編成はいろいろあるが、私の個人的な好みでは、カラフルな オケ伴奏も楽しいが、ちょっと変わったところで、森田一浩編曲による クラリネット8重奏版がお勧め。サックス独奏よりもミヨー臭さ (多調性っぽさ)が、強くにじみ出ていて面白い。ミヨーの他の楽曲に 共通する独特の体臭を感じ取ることができる編成だと思う。 ただし、この曲が幅広くウケた要因の1つが、ミヨー臭さが薄いところに あったとしたら、私はハズしているのかもしれません。 参考CD プーランク:2台のピアノための協奏曲他 オリジナルの2台のピアノによる演奏が収録されています。 ラベック姉妹による演奏はとてもかっこいい。 ベニー・グッドマンへのオマージュ エドアウト・ブルンナーのクラリネット独奏によるスカラムーシュの他、ミヨー、ヒンデミット、コープランドの協奏曲入り 東京クラリネットアンサンブル/華麗なるクラリネットアンサンブルの世界II クラリネット8重奏版が聴けます。 |
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